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カルトナージュ用語集、第4回はカルトナージュの装飾材料である、「製本クロス、スキバルテックス」です。スキバルテックスは、略してスキバルとも言います。
スキバルテックスとは?
「製本クロス」は、本の装丁(製本)に使用される素材の一つであり、書籍やノート、アルバムなどの製本作業でカバーの裏地や本の背表紙を覆うために使われます。
その中でも、カルトナージュによく使われるのが「スキバルテックス(SKIVERTEX®)」で、 Neenah社に商標登録されている、いわば商品名なのですが、「カルトナージュに使う製本クロスといえばスキバル」というように、ほぼこれを指すことが多いと思いますので、以下に、スキバルテックスに関する基本的な情報を紹介します。
素材の特徴
スキバルテックスは、紙や繊維を高密度ポリエチレン樹脂で圧縮した合成素材です。これにより、紙のような見た目と触り心地を持ちながら、耐水性や耐久性があります。
用途
スキバルテックスは、カルトナージュにおいて表紙や装飾に使われます。独特の質感や色合いがあり、手作りのアイテムに特有の雰囲気を与えるのに適しています。
バリエーション
スキバルテックスには様々な色や模様があり、木目調やレザー調などが人気です。これにより、様々なデザインの作品が作られます。
加工のしやすさ
スキバルテックスは比較的軽く、柔軟性があります。したがって、切り抜きや折り曲げなどの加工がしやすく、カルトナージュでの利用に向いています。
耐久性と防水性
スキバルテックスは水に強く、また傷や折れにも強い耐久性を持っています。これにより、長持ちする手作りの作品を作成することができます。
取り扱うときの注意
スキバルテックスは一般的に非常に丈夫ですが、摩擦や鋭利な物体での傷付きには注意が必要です。加熱や高温には弱いため、適切な温度管理が必要です。
スキバルテックスは、どこで買える?
銀座・伊東屋の本店に行けば、間違いなく手に入ると思われます(本記事執筆時点で、コロナ禍以降に銀座に足を運べておらず、事実確認については、申し訳ありません)。
愛知県にある紙の専門店「紙の温度」さんでも、実店舗で豊富な品揃えがあるようです。こちらは、なんと慶応2年(1866年)創業の紙専門店とのことで、当然、和紙も豊富です。
そのほか、ネット通販でカルトナージュ材料のお店を探していただくのも手かと思います。
まとめ
スキバルテックスは、その特有の質感や使いやすさから、カルトナージュの世界で広く愛用されています。手作りのアイテムに独自の風合いを与える素材として、多くのクリエイターに支持されています。