こんにちはZ=Gです。
好評の「古民家にみる東日本大震災」バスツアー記事も最終回でございます。
さて、ラストの今回ご紹介するのは、
古民家ユースホステル「道中庵」さんと、
古民家レストラン「びすた~り」さんです。
こちらが、ユースホステルの「道中庵」。
ツアー前日に降った雪が、屋根に庭に残っていますね。
ユースホステルというと、もっと郊外にあるイメージがありましたが、住宅街のど真ん中にあります。後ろのマンションと好対照。
←こちらは食堂の様子。
世界中から集まる旅人は、各国の地元のパブ(のような飲食施設)に似ていて懐かしい、というそうです。
漆喰の壁に太い梁、みんなで食事をする温かい空間・・・。どの国にもそういう場所があるようです。
そして、←こちらは玄関ロビーの様子。
2階まで吹き抜けになっており、階段の上から撮影しました。
立派な梁や柱は、宿泊施設として使うために改装した折、古い材木を再利用したもの。どれも長年、人々の家を見守ってきた風格があります。
階下には、ソファーとテーブルの応接セットならぬ、”畳とちゃぶ台と座布団”のスペースがあります。自然な明かりがよいです。
震災の影響で、通常の外国人観光客が減ってしまったそうです(2012年3月現在)。でも、ボランティアや復興関連でここを利用する外国の方はひっきりなしなのだそう。それは有難くもあるわけですが、本来は”国籍や性別を問わず、若者が旅に出て見聞を広めるためのお手伝いをする場所”であり、本来の役割を果たせる日が来ることが切に願われます。
話はかわりまして、旅の楽しみといえば、何といっても「食べ物」ですよね
(私だけかしら)
(私だけかしら)
ランチは古民家レストランの「びすた~り」さんでいただきました。
こちらも、街中にひょっこりあるんです。
ツアー参加者の中には仙台からの参加者もいて、「近くを何度か通っているけど気づかなかった」という方もおりました。
ツアー参加者のみなさんと、おしゃべりしながら
和気あいあいの雰囲気の中でお食事しました。
気になるメニューは、チキンの柔らか煮込み 体に優しく、そして美味しいご飯でした。
また、食後はコーヒーを飲みながら、
古民家オーナーを応援するサイト「古民家びと」さんのスタッフが、震災後の東北にある古民家が置かれている現状について語ってくれました。
古いものを守るのは大切なんだけれども、あすの生活も大事というジレンマ、それについて十分に考える時間の余裕がない様子が、私の一番気にかかることでした。
さてさて、「古民家廻りツアー in 仙台」全3回はいかがでしたでしょうか。
最後は、「道中庵」さんの軒先にあった、行灯の写真でおわかれです。
なんとも旅愁を誘う感じではないですか?
震災から、早1年と2ヶ月目に入ろうという今日このごろ。今年のGWは、東北への観光客の客足も鈍くないと、ニュースなんかで聞いています。
一日も早く、みんなが東北に”普通に”美味しいものを食べ、歴史を学び、自然に心打たれるような旅をしにいけるようになること、そんな旅人を迎えられるようになること、をお祈りいたします。
そして、旅人へかける言葉といえば、これ。
(伝説のフリーシナリオRPG『ジルオール』で、主人公が本格的に旅立つ際にかけられる言葉)